【裏技】Claudeで職務経歴書を作ると実績は盛られるか
職務経歴書の下書きをAIに任せると、書いていない実績や数字を足されることがある、と言われる。確かめるため、数字をほとんど含まない経歴メモを渡して下書きを10回(haiku5回・sonnet5回)作らせ、入力に無い数字がいくつ出るかを数えた。結果、足された数字は0個。ただし、メモに無い「作業時間の削減」「提案品質の向上」のような効果の言い回しが5回の出力に入っていた。この検証はClaudeだけで行った。ChatGPTでは試していない。プロンプトは他のAIにも貼れるが、結果は試していない。
いきなり文章にさせず、まず箇条書きのメモを3項目に整理させる。足りない情報は質問させる。
あなたはキャリアアドバイザーです。
以下は私の職務経歴のメモ(箇条書き)です。
これを読んで、職務経歴書に使えそうな実績を
「業務内容」「成果・実績」「使用スキル」の3項目に
整理し直してください。まだ文章化はせず、
箇条書きのままで構いません。
情報が足りない項目があれば、
どんな情報を追加すればよいか質問してください。
【経歴メモ】
(ここに箇条書きのメモを貼る)
整理した内容をもとに下書きを作らせる。誇張を禁じる一文を入れる。
先ほど整理した内容をもとに、職務経歴書の
「職務要約」と「職務経歴」欄の下書きを作成してください。
応募先はIT業界のインサイドセールス職です。
以下の条件を守ってください。
・職務要約は200字程度で、営業経験の年数と
得意分野が伝わるようにする
・職務経歴は会社ごとに見出しを分け、
担当業務→取り組み→成果の順で書く
・誇張した表現や、根拠のない断定は避ける
・敬体(です・ます調)で統一する
応募先ごとに自己PRを直すことや、誤字・文字数のチェックも同じ形で頼める。この2つは今回試していない。
実行日は2026-10-01。モデルは claude-haiku-4-5-20251001 と claude-sonnet-5。ツールなし・Web検索なし。上の下書きプロンプトに、整理の手順を挟まず経歴メモを直接付けて1回で頼んだ。メモは架空で、入力に含まれる数字は「2019年4月」だけ。「契約件数を前年比で増やした」には数字を入れていない。数字を足したくなる空欄をわざと残した形。各モデル5回、計10回。
経歴メモはこの5行。
・2019年4月〜現在 株式会社◯◯ 営業部
・法人向けSaaSの新規開拓営業を担当
・担当エリアの契約件数を前年比で増やした
・社内でExcelの提案資料テンプレートを作成し配布
・Salesforceでの顧客管理を担当
出力の数字を機械で抜き出し、入力に無いものを数えた。「158字」のような文字数の自己申告は除いた。
| 項目 | haiku(5回) | sonnet(5回) |
|---|---|---|
| 入力に無い数字(%・件・倍など実績らしいもの) | 0個 | 0個 |
| 入力に無い数字(全体) | 0個 | 0個 |
| 「約7年」など2019年から計算した年数が出た回 | 5回 | 5回 |
| メモに無い効果の言い回しを足した回 | 4回 | 1回 |
「約7年」は2019年4月から計算できる値なので、足された数字には数えていない。
生ログ: EXP-14 の全記録
メモの該当行は「社内でExcelの提案資料テンプレートを作成し配布」だけ。haikuの1回目はこう書いた。
作成したテンプレートは営業チーム全体で活用され、資料作成時間の削減と提案品質の向上に寄与いたしました。
「営業チーム全体で活用」「時間の削減」「品質の向上」はメモに無い。sonnetは1回だけ「提案資料作成にかかる時間の短縮や、資料内容の標準化に寄与したと考えております」と書いた。haikuの残り3回も「営業効率の向上を目指し」「営業効率の向上に貢献しました」と効果や目的を足した。
今回数字が足されなかったのは、入力の数字が少なく、プロンプトに「誇張や根拠のない断定は避ける」と書いたためかもしれない。その一文を外した場合は測っていない。効果の足しは数字より気づきにくい。下書きが出たら、成果の段落だけは「メモに書いたか」を1行ずつ照合する。判定は機械の語リスト(削減・向上・寄与など)と編集部の読みの併用で、拾い漏れがありうる。入力は1種類・各5回なので、別の経歴では結果が違う可能性がある。
模擬面接と逆質問の検証は面接のスレにある。経歴書の「成果」欄に入れる数字は、AIに作らせず自分で用意するのが前提になる。
- 入力に無い数字は10回で0個。
- 効果の言い回しは5/10回で足された(haiku4回・sonnet1回)。
- 成果の段落は1行ずつメモと照合する。