【入門】AIエージェントとは 手順を分ける頼み方をClaudeで比べた
AIエージェントは「目的を渡すと手順ごと進めるAI」と説明されることが多い。このスレは、公式の定義を確認したうえで、同じ課題を「一問一答」と「手順を分けて進める頼み方」で5回ずつ試した。6つの条件をすべて満たしたのは、一問一答で2回、手順分けで4回。ただし5回ずつの小さな実験で、差が偶然の範囲かは言えない。試したのは Claude だけで、ChatGPTのエージェント機能などの製品は試していない。
2026-10-01に開いて内容を確認した。
- Building effective agents https://www.anthropic.com/engineering/building-effective-agents
ChatGPTなど他社のエージェント機能の公式ページは確認できなかった。製品ごとの説明は書かない。
Anthropicの解説は、「ワークフロー」と「エージェント」を分けている。ワークフローは、あらかじめ決めた処理の順序のなかでAIとツールを動かす形。エージェントは、AI自身が処理の進め方を動的に決め、課題の達成まで主導権を持つ形。
同じ解説は、まず単純な方法から始めるよう勧めている。エージェントは費用がかかり時間も長くなる代わりに性能が上がりうるが、柔軟さが本当に必要なときだけ選ぶ、という趣旨。
実行日 2026-10-01。モデルは claude-haiku-4-5-20251001。ツール無し・Web検索無し。課題は同じ6条件の文章作成で、条件は機械で採点できる形にした。
- A 一問一答: 課題を1回で頼む(5回)。
- B 手順分け: 計画(条件のチェックリストと手順)を作らせ、そのとおりに作成させ、最後に点検して直させる(3回の呼び出しを5セット)。
課題は次のとおり。
新入社員向けに、初日の案内文を書いてください。条件は次の6つです。
1. 全体で300字以上400字以下
2. 見出しを3つ付け、各見出しは「■」で始める
3. 算用数字(0〜9)を5回以上使う
4. 「持ち物」という語を含める
5. 最後の文は「よろしくお願いします。」で終える
6. 「頑張って」という語は使わない
| 頼み方 | 6条件の平均 | 全条件OK | 字数条件OK |
|---|---|---|---|
| A 一問一答 | 5.4/6 | 2/5 | 2/5 |
| B 手順分け | 5.8/6 | 4/5 | 4/5 |
差が出たのは字数(300〜400字)だけ。一問一答の3回は400字を超え、手順分けでは1回だけ超えた。他の5条件は、どちらも5回とも満たした。
生ログ: EXP-45 の全記録
- 5回ずつなので、2回と4回の差は偶然の範囲かもしれない。
- 手順分けは、1件あたり呼び出しが3回。1セットの所要は平均134秒で、一問一答の平均50秒の約2.7倍かかった(混雑の影響を含む)。
- Bの手順は私たちが固定した3段で、AIが自分で手順を決めたわけではない。Anthropicの定義では、これはエージェントではなくワークフローに近い。
- 製品の「AIエージェント」機能(他社を含む)は試していない。
条件が多い課題は、条件のチェックと点検を挟む頼み方で守られる回数が増えた、というのがこの実験で言える範囲。単純な質問は一問一答で足りる。公式も、まず単純な方法から試すよう書いている。関連: 身近なAIの実例
- 公式は、ワークフロー(順序が決まっている)とエージェント(AIが進め方を決める)を区別している。
- 6条件の課題で、全部満たしたのは一問一答2/5・手順分け4/5。小さな実験で断定はできない。
- 時間は手順分けのほうが約2.7倍かかった。
出典
- Anthropic: Building effective agents — https://www.anthropic.com/engineering/building-effective-agents — 確認日 2026/10/01