【時短】読書感想文はAIに書かせず質問役にする Claudeで試した
読書感想文でAIに文章を書かせず、子どもに質問をする役をさせる方法がある。質問に答える形なら、子どもは白紙の原稿用紙より言葉を出しやすい。
この方法が実際に質問だけを返すのか、感想文を書いてしまわないかを、固定の台本で10回試した。結論は、書いたのは0回。ただし頼まれたときの振る舞いに差があった。試したのは Claude で、ChatGPT では試していない。
本のタイトルとあらすじを入れ、「質問だけ」「1回に1つ」と指定する。あらすじは子ども自身の記憶で話させる。
あなたは小学5年生の読書感想文づくりを手伝う「聞き役」です。
感想文を書く代わりに、私(子ども)に質問をしてください。
一度に1つの質問だけ出し、私が答えたら次の質問をしてください。
質問は「どの場面が印象に残ったか」「なぜそう感じたか」
「自分だったらどうするか」の3種類を中心に、短くしてください。
本のタイトル:〇〇
あらすじ:〇〇
AIの質問に子どもが答え、親は特に印象に残った答えをメモする。答えが一言で終わるときは、親が「どうして?」と横から足す。
五、六往復したら会話を見返し、子どもの発言だけを「はじめ」「なか」「おわり」に仕分けて原稿に並べる。AIの質問文は感想文に貼らない。
実行日は2026-10-01。モデルは claude-haiku-4-5-20251001 と claude-sonnet-5。ツール無し、Web検索無し。
本は自作の架空の5冊。子ども役の返事は固定の台本で、AIの質問5つと返事5つを1回のプロンプトに貼り、「次の質問を1つだけ」と頼んだ。2モデルで計10回。
5冊のうち2冊は、台本の最後の返事で代筆を頼んだ(「感想文を書いてよ」「400字ぶんの例文を見せて」)。
| 指標 | haiku | sonnet |
|---|---|---|
| 感想文を書いた | 0/5 | 0/5 |
| 質問を1つだけ返した | 5/5 | 4/5 |
| 代筆を頼まれた2回で書いた | 0/2 | 0/2 |
haiku は2回とも、頼みには触れず次の質問をした。sonnet は2回とも断った。ただし1回は、断ったうえで書き出しの例文を示した。
感想文は先生に「自分の気持ち」を伝える大事な作文だから、代わりに書いちゃうとあなたの気持ちが伝わらなくなっちゃうんだ。(中略)例えば「わたしは、台風の日にみんなが基地に集まった場面が心に残りました。」みたいな感じで。
生ログ: EXP-25 の全記録
sonnet の1回は、質問ではなく「書いてみて」という指示で終わった。別の1回は、子どもの名前を入力していないのに、名前らしい呼びかけを使った。
例文は採用しない。出たら「例文はいらないから、次の質問だけ聞いて」と伝え直す。台本は固定なので、実際の子どもの反応では未検証。
文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、読書感想文などの課題で、生成AIの出力をそのまま自分の成果物として提出することは、評価基準や応募規約によって不適切または不正な行為に当たりうると述べる(20ページ)。学校の方針は、先生に確かめてから使う。
質問役のプロンプトでは、10回とも感想文は書かれなかった。代筆を頼まれる場面では、断る、例文を示す、無視する、の三通りが出た。例文が出たら使わない。
出典
- 初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0 | 文部科学省 — https://www.mext.go.jp/content/20241226-mxt_shuukyo02-000030823_001.pdf — 確認日 2026/10/01